傳九郎農園の梅栽培「剪定~出荷」までの作業をここにご紹介いたします。
剪定)
梅の剪定は、1月から2月の間に実施します。
2021年1月は日本海側を中心に平野部でも記録的な大雪となり、梅畑には80㎝程の積雪があったため、剪定は2月に入ってから開始しました。2月20日過ぎに雪が一気に消えましたが、剪定は2月では終わらず、3月9日までかかりました。
また、2022年12月は重い雪が大量に降ったため、太い幹が数本裂けてしまい、剪定前の処理が大変でした。
消毒)
梅の花が満開になった10日後位から農薬による消毒が始まります。
殺菌と殺虫のため、5回程度の消毒を行っております。野菜の失敗は1年で済みますが、果樹の場合は20~30年かけて育ててきた木が病気や害虫により一気に弱まり、枯れてしまうこともあります。将来的には農薬を使わない梅の栽培を目指しておりますが、現時点ではなかなか難しく、当面は消毒回数を減らしていく努力をしております。
草刈り)
5月に入ると一気に梅畑全体に草が伸びます。
草の処理は除草剤を使わず、年4~5回草刈りを実施しております。草刈りは主に肩掛けの刈払機を使用しています。草刈り機では、春の柔らかい草をきれいに刈り取りできず、また草が伸びすぎた場合は刃に巻き付いてしまいます。畑の斜面部分も草を刈るため、1回の草刈りは、2日掛かりとなります。
梅収穫)
梅の収穫期は6月中旬から7月初旬です。
藤五郎梅と越の梅 の収穫時には、傷やひび割れを確認しながら、1粒1粒丁寧に手でもぎます。収穫量は、藤五郎梅と越の梅合わせて800~1,000㎏です。
梅のサイズ選別)
梅のサイズ選別は選別機で行います。
選別機の箱に投入した梅の品質を再度確認しながら穴の開いた回転筒(小→中→大)に梅を送り、ここでM・L・2L・3L以上に選別され、それぞれコンテナに収容されます。
梅の最終確認&箱詰め)
品質の最終確認を経て箱詰めとなります。
サイズごとに選別された梅を1粒ごと品質を確認しながら、箱に詰めていきます。
収穫と同様、根気の要る作業です。